2020年07月21日

『AIvs教科書の読めない子供たち』-3

『AIvs教科書の読めない子供たち』新井紀子

4つの興味がある。

1.AIでなくなる職業はなにか?
2.その労働革命はいつ、どのような形で顕著になるか?
3.そのために人類が身に付けるべきスキルはなにか?
4.来るべき世界に備えるため教育はどうあるべきか?

4.来るべき世界に備えるため教育はどうあるべきか?

これが一番難しい。

著者はAIで代替できる人材を養成していると主張する。まずは教科書を読めるようにしなさい。教科書を読めるということは、AIが苦手とする「同義文判定」「推論」「イメージ同定」を理解することで、AIに容易に置き換えられる仕事ではない。

ただし、その先には、柔軟性や自ら価値を生み出す人材が必要であることは著者の言うところである。

教科書を読める教育の実現については、テクニカルな問題であり、答えもあるので、努力すれば一定の改善していけるだろう。(埼玉県の取り組みなどその実例も示されている)

ただし、柔軟性、自ら価値を生み出すための教育はどうだろうか?

まず、答えがない社会に対して、「答えを教える」という教育は、そもそも異なったベクトルを持つ。
かといって、子供が自分で自発的に、独創的に考える能力をどこまで信じてあげればいいのか?
あるいは子供は放置しておけば野生動物と同じであり、大人が躾や習慣を身につけさせるべきなのか?
躾をすることで独創性の芽を摘むことにならないか?

このテーマは重いので、もう少し時間をかけて考えていこう。




posted by しもす at 01:00| Comment(0) | 日常

2020年07月20日

『AIvs教科書の読めない子供たち』-2

『AIvs教科書の読めない子供たち』新井紀子

4つの興味がある。

1.AIでなくなる職業はなにか?
2.その労働革命はいつ、どのような形で顕著になるか?
3.そのために人類が身に付けるべきスキルはなにか?
4.来るべき世界に備えるため教育はどうあるべきか?

2.その労働革命はいつ、どのような形で顕著になるか?

シンギュラリティという形ではなく、
既に社会人となっている大人にとっては、いつの間にか訪れていた-ということになるだろう。

ただこれから職業選択をする子供たちにとっては、深刻な変化だろう。
目指していた職業が突然厳しい競争にさらされる。もちとんAIという強敵によって。
ひたすらの暗記と大量の過去問対策では勝つことのできない相手の出現。

3.そのために人類が身に付けるべきスキルはなにか?

だから学校で職業的なスキルだけに賭けるというのはリスクが大きい。
著者は、AIが苦手とする、「同義文判定」「推論」「イメージ同定」を身に付けるべきなのに、子供たちが教科書を読むスキルは、AIと同じようにこれらを苦手とする。人間はAIの苦手とする、これらのスキルを身に付けるべきと論じる。やや還元論的か?著者もそう思ったのか、来るべき未来への道として、

・共感性
・企業家精神
・糸井重里の「ほぼ日」のような新たな価値感を持つマーケット

こういったものを挙げてる。

以下ブログの読書紹介でもしたように、このような価値観のパラダイムシフトは知識人の間では、共通の認識なのだと思う。


では、このようなスキルを身に付けるための教育とはどうあるべきなのか?
それが最大の問題である。







posted by しもす at 01:00| Comment(0) | 日常

2020年07月19日

『AIvs教科書の読めない子供たち』-1

『AIvs教科書の読めない子供たち』新井紀子

4つの興味がある。

1.AIでなくなる職業はなにか?
2.その労働革命はいつ、どのような形で顕著になるか?
3.そのために人類が身に付けるべきスキルはなにか?
4.来るべき世界に備えるため教育はどうあるべきか?

1.AIでなくなる職業はなにか?

この著書だけでなく、多くの雑誌や新聞で取り上げられている話題である。
なにもシンギュラリティを待たなくてもAIに取り替わる職業はいくらでもあるだろう。
今日の日経の一面でも取り上げられていたが、「単純」な工場での作業や、ホワイトカラーの事務処理がAIに置き換えられる職業と思われてる。ただホワイトカラーの事務処理は一番AIに置き換わりにくい作業ではないかという気がする。
ホワイトカラーは非効率に対して鈍感だ。
相変わらず非効率な作業プロセスから抜け出せないし、非効率を克服したと思ったらすぐに無駄なプロセスを生み出す。

ここで非効率とは単純作業ではない。単純作業は確かに置き換えられる。ただし、非効率なプロセスの置き換えは難しい。
非効率とは、やらなくてもいいようなプロセスで、やっている理由がいまいち説明できず、止めたりスキップしていいか不明で、そうした時に結果に自信が持てないプロセス。
こういう職種は論理的なAIには相容れない。
だからホワイトカラーの人は安心してください、というのは本末転倒か。

むしろ最初に仕事を奪われるのは、高度な専門スキルを備えた知的な職業だと思う。

・裁判官、弁護士
・税理士
・医者
・ファンドマネージャー
・経済アナリスト
・トレーダー
・犯罪捜査官
・通訳者

これらは膨大な知識が必要で、一定のルールのもとにアウトプットが求められる。
今から10年後にこれらの職業を目指す人は考えるべきだ。
全くなくなることは無いが、AIとの熾烈な競争に耐えて、AIにはできない独自の分野を切り開く能力がなければ諦めるべきだ。
記憶力がいい、収入が安定しているという理由だけで選ぶ職業ではない。


posted by しもす at 12:00| Comment(0) | 教育