グラスに水がお酒が半分入っている時、みんなは「お酒が半分減っている」と言い、
ナポレオンは「お酒が半分も残っている」と言ったという。
この教訓は、同じ事柄でも、ポジティブに見るか、ネガティブに見るかによって、全く違う捉え方になるということ。
戦争で味方の兵が半分になった時に、もう半分になったとみるか、まだ半分も残っているとみるかで、士気が変わる。
半分になったと思えば、戦いの気力が萎え、ますます味方の兵が減り、負け戦となる悪循環だ。
だからリーダーはネガティブであってはいけない。メンバーの士気を高めるために、ポジティブな思考をするべきだということ。
多くの悲惨なプロジェクトを経験して、これは真理だと思う。強いリーダーは決してネガティブにならず、メンバーの士気を高める。
ただし、本当にリーダーが能天気に未だカットオーバーまで3か月もある。まだまだ時間があるから大丈夫だ。などと本気で思いっているなら危険なことだ。リーダーは常にあらゆるリスクに対処しなければならず、安泰と思うことは厳禁である。
この気持ちを外に出すとネガティブになる。パフォーマンスの悪いメンバーも少し達成したら褒めてあげないといけないし、承認してあげないと、士気が下がり、モラルも下がる。
心配があっても明るく接し、不安をメンバーに見せてはいけない。
それであっても、メンバー全員が楽観的になっては、プロジェクトは進まない。適度な緊張感は持続させないといけない。このコントロールが難しい。
天然で楽観的なリーダーというのは、それはそれで周囲に優秀なスタッフがいれば絶大なパワーを発する気がするが、多くの場合は、楽観的な振りをして、孤独に悩むというタイプが多いのではないか?ナポレオンはどっちだったんだろうか。