2022年07月23日

『孫社長にたたきこまれた「数値化」仕事術』三木雄信

テクニックやノウハウとして、それほど難度の高い「数値化」技術ではなかった。
統計やコンサル会社の新入社員研修にでもありそうな「数値化」の紹介だった。
むろん、この程度の技術は私も持っているし、起業や組織で同じような問題解決をする自信はある。

この「数値化」技術を使って、有効なのは、既に「問題」が内在化されている場合である。
だから、答えが必ずあって、解ける問題。

数値化で困難なことは、ほとんど事例の無く、過去の実績や数値が役に立たない分野への投資への判断である。
この場合、「リスク」をどのように数値化して、経営判断に活かすかということが問題になる。

ソフトバンクもそういうポジションにいる。システムやAIで大きく社会を変えるイノベーションに投資するというソフトバンクの戦略はここ数年、岐路に立たされているようだ。アリババが中国というカントリリスクにより大きく株価を下げ、Uberなどのデリバリーサービスも参入が多すぎて、赤字から脱却できない。WeWorkは経営者の問題。アームの売却は頓挫。今後伸びるビジネスであることは間違いないが、利益を出せるかどうかは別。アリババのような寡占可能で莫大な利益をもたらす会社というのは、なかなかないことがわかった。ということでソフトバンクもITに特化しない投資先変更を余儀なくさせられている。

この経営判断に使う「数値」はどのようなものだろうか。
そしてそのリスクを単なる計算結果ではなく、経営者の胆力を加えて経営判断とはどのようなものだろうか?
そういう内面をあぶりだしてくれる書籍を読んでみたい。

ソフトバンクもこの程度のノウハウは機密事項でもなんでもないことだろう。
コカ・コーラが成分と製造方法を公開するのとは違う。
本にして出版したからと言って、他社が真似してソフトバンクを脅かす存在になるものではない。
それ故、市販の本で得られる情報というのはこの程度なんだろうな。

ただ、日本にはそれすらできない会社や行政機関が多く、まだまだ改革の余地は大きい。
posted by しもす at 10:25| Comment(0) | 日常
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